音楽コーディネーター事業

2014年に第2次安倍改造内閣が打ち出して以来、多くの企業、団体が地方創生に取り組むようになりました。
ローカリズムに関心が集まる時代。音楽の力で地域を活性化する動きもさかんで、全国各地の“音楽の街”は盛り上がりを見せています。

福井県では、目指すは「県民1人ひとりがプレイヤー」として2020年7月に策定された「福井県長期ビジョン」でも音楽、アートは大きく取り上げています。福井駅周辺に誰もが自由に芸術文化活動を発表できるまちなかステージを複数設置したり、福井中央公園で野外フェスを開催するなど音楽が聞こえる街づくりにも取り組んでいます。また東京都新宿区では東急歌舞伎町タワーの｢路上ライブ開放｣は話題になりました。画期的な無料で路上ライブを演奏できるという形は｢新時代の音楽シーン誕生の地｣となるかと期待されています。

千葉県柏市では、ミュージシャンらは柏の街を魅力的にしてくれる大切なパートナーという想いから柏駅東口駅前ダブルデッキをストリートミュージシャンたちの舞台と位置づけ、「ストリートミュージシャン登録制度」を通してその活動を市が応援しています。
また同じく千葉県船橋市では市が公認路上ライブを実施しています。駅前や商店街などの「まちかど」をステージにすることで、市民の皆様に音楽をお届けし、商店街の活性化と地域に根差した音楽家の支援を目指す事業です。

埼玉県所沢市では、あらゆる世代の市民や市内を訪れる方々に音楽でうるおいと安らぎをあたえ、より一層元気のある街にしたいという思いから、「音楽のあるまちづくり（音まち）」を推進しています。プロ・アマ問わず音楽を通じた交流や音楽環境の活性化を図り、身近に音楽の楽しさがあふれ、誰もが魅了される街を目指しています。

「音楽にはさまざまな境界を軽く飛び越えていく力がありますが、それを生かすためには単発のイベントでは効果が短期的です。街中に音楽を増やすことが大事でありでそのためにファシリテートできる組織づくりが必要だと感じています。
TUKASA　OOTA